税金を払うときは「現金」で払うのが原則です。
大切なことは、きちんと相続税を支払える状態にしておくことです。
いくら節税できても納税資金がなければ、相続放棄や最悪のケースは相続破産です。
資産家が一挙に「悲惨家」になってしまいます。
相続人がサラリーマンの場合、給料や退職金が差し押さえられることもあります。
相続財産のほとんどが「土地・建物」である場合は・・・
売却して現金化しなければならないこともあるでしょう。
しかし、売却しようと思っても、すぐに買い手がつくかどうか、また、希望価格で売れるかどうかも分かりません。
日本人の相続財産の7割は土地や建物の不動産です。
この現実を考慮して、例外的に「物納」という方法で税金を支払うこともできます。
しかし、物納の場合、一番良い場所を持って行かれて、残りの土地の利用価値が大幅に下がってしまうこともよくあります。
何もしないでいると・・・税金を払うために土地を切り売りするか、物納ということになりますが、売却や物納でなくしてしまった土地はもう二度と戻ってはきません。
先祖が守ってこられた土地には愛着があり、相続税のためとはいえ、手離すのは断腸の思いであるはずです。
財産の内容と相続税の額を前もって確認し、土地を手離さなくてもすむような方法を検討して、「財産を子孫に残す」相続を心掛けましょう!