「争族対策」や「納税対策」を中心に実行し、結果として「節税対策」にも効果があった…となるような取り組みが望ましい姿といえるでしょう。
相続税の軽減とは、税務署から見た財産の評価額を低くすることです。
この節税対策には、以下のようなリスクが伴っていることを忘れないで下さい。
① 税制改正のリスク
相続税には相続が発生したときの税制が適用されます。税制改正は毎年行われますので、現在有効な節税対策も相続発生時点ではその効果が大きく減殺されてしまうことがあります。
② 経済状況の変化のリスク
対策を講じているときと現実に相続が発生したときの経済状況が大きく変化していることがあります。バブルが破裂する以前と以後の土地の価格がその代表的な例です。効果抜群と思っていた対策が逆効果になってしまうこともあり得ます。
節税対策は、一次相続だけでなく、二次相続や、相続後の相続人の生活・所有財産の状況等を総合的に考慮して、長期的な判断に基づいた対策が必要となります。
また、相続開始までの期間が長いほど、効果が高くて有効な対策が立て易くなります。
まだまだ先の話…と思わずに、今日から節税対策を始めましょう!